匂うけど・・・大和撫子なんです! ~ヘクソカズラ~荒川いきもの図鑑

匂うけど・・・大和撫子なんです! ~ヘクソカズラ~

この時季、河川敷の低木や、セイダカアワダチソウ・ヨモギなどに絡まっていて、茶色い実をつけている植物を見たことありますか?見つけたら、実をひとつ取って軽く潰して下さい。薄い茶色の液が出てきたら、その香りを楽しんで下さい!葉っぱもね!

「だまされた!とんでもない匂いがしたぞっ!!」って、怒らないで下さい。その匂いが、彼らの名前の由来です。そう、ヘクソカズラ。よく言えば「タクアン」。悪く言えば名前そのもの。屁糞・・・。
とは言うもの、彼らはれっきとした在来種です。大和撫子です。万葉集にもその名は載っています。もっと、かわいそうな名前ですが・・・「クソカズラ」です。でも、ある意味、ナイス ネーミングかな?最悪かな?
でも、別名はとてもいい名前です。「サオトメカズラ」(早乙女かずら)。花がとてもきれいなのです。白いラッパ形の小さな花で、中心部が赤みの強い紫がかった色です。まるで、ヨーグルトの上にラズベリージャムをかけた感じ。見た目はおいしそうなのですが・・・。その、赤紫色がお灸の後にも見えるので「ヤイトバナ」。馬も食べそうにもないので「ウマクワズ」、とも呼ばれています。サオトメカズラ・・・ちょっと、褒めすぎかな?

さて、匂いのきつい彼らでも、我々を助けてくれることもあります。この時季、手のしもやけ、あかぎれ、ひびわれなどでお悩みの方に朗報です。熟した実をよく洗い、潰します。市販のハンドクリームが10に対し、ヘクソカズラを2の割合でよく混ぜて幹部に塗り、ガーゼをあてがって下さい。朝夕一日2回取り替えると、幹部に潤いが伝わり、あらまぁ~!!すごい!というような効果が出ます。ただ、昔から行われている、民間療法です。
*注:効果は人によって違います。行うときは十分にお気をつけ下さい。

植物には、いろいろな匂いがあります。ヘクソカズラより数百倍くさいもの。桃の缶詰みたいな匂い。。加齢臭の気になるお年頃の僕は、ヘクソカズラみたいな奴だなっ!て、言われないように、温泉の元を入れて、今日もお風呂に入ろう!