鳥界のものまね王者?鳥界のギャング? ~モズ~荒川いきもの図鑑

鳥界のものまね王者?鳥界のギャング? ~モズ~

冬の荒川河川敷の小枝に、カエルやトカゲなどが突き刺さっているのを見たことがありますか?これも、前回にお話しました「フィールドサイン」のひとつです。犯人は「モズ」です。
20cmぐらいの小鳥ですが、くちばしが鋭くトカゲなどを狩るので、昔は「猛禽類」に間違えられていました。枝に刺さっている”獲物”は”モズのはやにえ”と呼ばれています。ただ、この行動の目的は、まったく解明されていないのです。冬の食糧確保という説もありますが、食べずにそのまま残っていることが多いいのです。また、縄張りの目印ともいわれています。爬虫類・両生類・昆虫類・小鳥・小型哺乳類と何でも食べることからも、『鳥界のギャング』といわれる由縁です。

モズは「百舌鳥」と漢字で書きます。「ギチギチ」と低く鳴き、秋の縄張り宣言では「ギョンギョンキチキチ・・キィーキィーキィー」と尾羽を回しながら、高く鳴きます。と、思えばいろんな鳥の鳴きまねをしています。百枚の舌を持っているのでは?ということで「百(も)舌鳥」となったそうです。たまに、鳴きまねを気持ちよく、まるでカラオケをして自己満足をしたかのように、最後に「グフフフフ」と聞こえるときがあります。気のせいではないと思います・・・。

ものまね王者で、ギャング的な彼らの求愛行動は、オスに決定権はなく、メスがいくつものオスの縄張りを巡ります。メスが相手を決めると、メスは甘えた小鳥のような鳴き声と身振りで、オスに甘え始めます。相手に認められたオスは、メスに餌をプレゼントし始めます。とても仲のよい夫婦に見えます。しかし、ひとつの巣の子どものDNAを調べたら、なんと!数匹のオスのDNAが確認されたそうです。
そんな彼らの、ものまね自慢と、求愛行動をぜひ見てください。