干潟の地雷!? ~アカエイ~荒川いきもの図鑑

干潟の地雷!? ~アカエイ~

荒川下流域でもっとも危険な生き物が、彼らといってもいいでしょう。水ぬるむ時季にシジミ獲りや、投網、釣りなどで水辺にサンダルや素足で入ると危険です。砂の中には彼らが潜んでいて踏まれると反撃します。”ブスッ!”っと、まさに干潟の地雷。「アカエイ」です。

魚類は、硬骨魚類と軟骨魚類の2類に分けられています。エイ類・サメ類は軟骨魚類で、デポン紀(4億~3億年前)に出現しています。人類の大先輩なのです。
アカエイは1年中、出会う確率は高いのですが、冬場は海の深いところにいて、水がぬるむこの時季から汽水域にもやってきます。水底を這うように移動し、貝類や甲殻類などを主に食べています。なので、潮干狩りを行っている漁業組合にとっては、アサリなどの天敵とされています。

円形に近い体に、細長い尾鰭がついています。柄杓(ひしゃく)のような柄(え)がついている魚。そこから、「エイ」に転じたとか、長い尾鰭を「燕尾」に見立て、「エイ」になったとか、諸説あります。その、長い尾鰭の付け根付近に、1~2本のとげがあり、これに刺されるととても厄介なのです。のこぎり状になっているそのとげは、刺さると抜けないし、毒があるし。大きなアカエイの毒針は、大人の大腿骨をも貫くほどの凄まじさです。

その毒針と2mもの大きさが由来してか、江戸時代の書物にも、妖怪としても取り上げられています。どこまでも続く干潟を歩いて行っても水に近寄れないほどの大きい妖怪として・・。ゲゲゲの鬼太郎もびっくり!かもですね。

水が恋しくなるころ、彼らはやってきます。決して地雷は踏まないように!!