河川敷や道端の野菜? ~カラスノエンドウ~荒川いきもの図鑑

河川敷や道端の野菜? ~カラスノエンドウ~

そろそろ荒川河川敷にも道端にも、ひときわ目を引く鮮やかな紅紫の花が咲き始めますね。先端に巻きひげ状の蔓があるマメ科の植物。ソラマメに近いカラスノエンドウです。

彼らは、とてもおいしいです。葉っぱは、お浸し、天ぷらに。「エンドウ」と名がつくだけに、実も柔らかいうちに、バターと醤油で炒めてください。ある小学校の環境学習で、カラスノエンドウの観察をし、採った実をバター醤油炒めにして、みんなで食べました。保護者の方はもちろん、子ども達も「おいしい~!」と、大好評でしたが担任の先生いわく「給食で出したら残すだろな~」。子ども達にはちょっと苦いのかな? オリエント~地中海地方が原産国。この地方ではエンドウマメと一緒に農作物として栽培していたと考古学的書物に記載されているそうです。だからおいしいのですね!

ヤハズエンドウと別名を持っていますが、正式和名はカラスノエンドウ。漢字にすると、烏野豌豆ですが、これは中国漢字です。人間が利用するもので、大きめのものを「カラス」とつけます。エンドウは円豆(エンズ)がエントウとなり、カラスエンドウになりました。また熟した実は黒くなり、その色から「カラスノエンドウ」と命名されたという説もあります。
さて、大きいのがカラスなら、小さいのは「スズメ」です。実は「スズメノエンドウ」という種もあり、違いは花の色です。紅紫のカラスノエンドウ。薄青色がスズメノエンドウ。カラスノエンドウには、葉の付け根に「蜜線」があるのが大きな違いです。カラスとスズメの中間の大きさもあり、カラスとスズメの間という意味で「カスマグサ」と呼ばれています。
この春は、3種の違いをよく観察してみてはいかが?