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【企業インタビュー】:荒川クリーンエイド実施企業:住友生命保険相互会社

企業の参加が拡大するなか、今秋、住友生命保険相互会社様が荒川クリーンエイドに参加されました。同社は従前より優れた社会貢献活動を継続されてきた先進的なCSR企業です。そのような同社にあって、活動をご計画されたCSR及び人事部門の皆様にお話を伺いしました。

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Ⅰ.はじめに
1.平成23年度の社会貢献活動における注目すべき取組や方針について教えてください。
 当社企業理念である「経営の要旨」に示された社会公共の福祉に貢献するため、これまでも幅広い分野で社会貢献活動を行ってきました。現在は「少子化・子育て」「介護・医療」「芸術・文化」「地域社会・国際社会」「地球環境」の5つの重点分野について、積極的な取組みを進めています。

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2.本活動と既存の取り組みとの連携・整合についてはどうでしょうか。
 以前から行っている里山保全活動、海岸清掃、サンゴ礁保全プロジェクトなどと同様に、「地域社会」「地球環境」分野における社会貢献活動の一つと位置づけ、継続して取り組んでいきたいと考えています。

Ⅱ.プログラム事前段階
1.当会を選んだ理由(魅力)について教えてください。

 近年の活動報告を拝見すると、年間を通じて様々な団体と協働し、継続的に清掃活動に取り組んでいる上、生物多様性の保全等を取り入れたスキームを確立しているなど、貴会の取組に感心させられました。また、当社の様々な要望に対しても親身になって相談にのっていただき、応えていただきました。

2.事前の不安、期待はいかがでしたか?

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貴会のサポートのおかげで、清掃活動の実施に対する不安はありませんでしたが、参加者全員に積極的に清掃活動に取り組んでもらえるか多少の不安はありました。
 一方で、本活動がきっかけで、社会貢献活動の選択肢として手軽に参加できる清掃活動があることを再度認識し、今後積極的に取り組んでくれるのではないか、という期待はありました。

3.部署内での情報共有、そこで出た課題については?

 ヒューマニー活動であると同時に、役職員のコミュニケーションの醸成を図るためのイベントでもあったため、人事室、CSR推進室が連携して準備を進めました。各室担当者を中心に準備を進めた上で、開催前に当日のスタッフ全員を交えた打合せを行いました。打合せでは、400人超の参加者を混乱なく案内するための方法について多数の意見がでました。その意見を反映して最終的な資料の作成を行いました。反省点もありますが、ある程度達成できたと考えています。

Ⅲ.プログラム当日
1.清掃活動を行う参加者への感想はどうでしょうか?

 最初はゴミの多さに圧倒されていたようですが、ゴミを拾いはじめるとスイッチが入ったようで、脇目も振らずに視界に入るゴミを残らず回収していました。今回の清掃活動は、所属の異なる職員で結成した混成チームで行ったのですが、日頃面識のない職員同士が声を掛け合い、協力しながら清掃活動に取り組む姿をみて、とても嬉しくなりました。

2.活動中に苦労した点などございませんでしたか?

 受付、荷物の取扱い、移動などにおいて、事務局の指示を的確に伝えることができず、一部の参加者にお手数をおかけしてしまいました。このとき、状況に応じて、貴会からサポートとアドバイスをいただき、大変助かりました。

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3.アンケート結果から改善すべき点はいかがでしょうか? 特に改善要求はありませんでしたが、「もう少し活動時間がほしい」という要望がありました。
 アンケートの感想としては「達成感があった」「清々しい」といったものがほとんどでした。

4.当会スタッフのサポート全般に関するご意見、ご印象をお聞かせください。

 1人で80名近くの参加者を指導していただきましたが、その統率力、指導力に感服しています。誰一人として怪我することもなく、清掃活動に夢中になることができたのは、経験豊富で、魅力的な貴会のスタッフの皆さまのご指導の賜物だと考えております。また、回収したアンケートに目を通すと、スタッフの皆さまに話をしていただいたことが一人ひとりに伝わっていることが感じられました。

5.本活動の効果はどうでしょうか?

 本活動の目的の一つとして「役職員一人ひとりのボランティアマインドの更なる醸成」があります。すでに「スミセイ・ヒューマニー活動」で年間のべ3万人以上の職員が活動を行っていますが、より多くの役職員にボランティア活動を身近なものと感じてほしいと考えていました。参加者のアンケート結果から、その目的は概ね達成されたと感じています。また、混成チームで実施した結果、参加者全員が協力しながら活動するなど、部門横断的なコミュニケーションの醸成にも成果があったと考えています。

Ⅳ.プログラム の事後・フォローアップ
1.当会との協働により得たことや今後期待される点はどうでしょうか?

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 あらためてゴミ問題について考えさせられました。本活動は、河川敷に限定したものですが、社会貢献活動の「地球環境」を重点分野の一つとして掲げる企業としては、より幅広い視野で環境保全活動に取り組んでいく必要があるのではないかと考えました。本活動を全国で活動を行っている職員に対して発信していくことにより、想いを共有できればと考えています。個人的には、もう一歩踏み込んで、ゴミ問題に限らず、社会的な問題に目を向けてほしいと思っています。

2:今回の活動を活かした今後の展開についてお聞かせください。

 本活動において、外来種を除草することにより、小松川自然地の生物多様性の保全に資することができました。単なる清掃活動では止まらない生物多様性の保全については、今後の活動に取り入れていければと考えています。

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前列左から
 人事室    石井 朋江 様
 人事室    本吉 静佳 様
 CSR推進室 杉田 有希 様
後列左から
 人事室    稲葉 悠太 様
 CSR推進室 柳田 将  様
 CSR推進室 吉川 英輝 様