近年、ごみ問題の主役としてなにかとスポットライトを浴びるプラスチック。
糾弾や弊害を訴えるセミナーなどは沢山ありますが、皆さんはこの素材の組成や特性のことを
どれだけご存知ですか?
私たち、荒川クリーンエイド・フォーラム事務局員も実はプラスチックの組成のことはほとんど知りません。
そこで、ゴミ問題の基礎知識としてプラスチックのことを勉強する学習会を企画しました。
教えて頂くのは当団体の理事で東京海洋大学名誉教授の兼廣春之先生です。先生には長年にわたる研究知識を数回にわたり講義して頂きます。その第1回目の様子をご報告します。
会場:タワーホール船堀 306会議室
参加人数:14名
兼廣先生の「「プラスチック自体は有害悪ではないですよ」という言葉が印象的だった勉強会は、
参加者からの熱心な質問が相次ぎました。兼廣先生はそれらの質問に1つ1つ丁寧に答えられ、
質問者は満足されたと思いますが...当初予定していたプログラムは次回に持ち越しとなりました(汗)
参加者からの質問(以下抜粋)
・プラスチックは安全か?
→添加剤が悪さするだけでプラスチック自体は安全。日本製品は安全基準が厳しく管理されているが、
中国をはじめとする発展途上国の製品は管理態勢が怪しい。
・最近購入した瞬間湯沸かし器が当初プラスチック臭したが使用して問題がないか?
→使用書にもその旨が明記されており、その後その臭いがしなくなっていれば大丈夫だろう。
・レジンペレットが自然界へ流出することが問題視されているが、形や大きさを変えて改良出来ないか?
→プラスチック製品の製造工程は高度に規格化されており、品質維持や利便性が考慮され今の形状と
なった経緯があるので今からの変更は不可能。
・有害化学物質が体内に残る可能性はあるか?
→プラスチックと有害化学物質は弱い吸着状態なので有害化学物質が体内に残留する可能性は高い。
それがPOPs(残留性有機汚染物質)であった場合はどんどん濃縮されていく。
次回の第2回は7/20(木)の18:00から開催予定です♪
今回参加できなかった方も、プログラムを一から勉強出来ますのでご安心ください!!(笑)
(いがらし)