【シンポジウム】8月26日(土)「プラスチックによる海洋汚染を止めよう!!」活動レポート

【シンポジウム】8月26日(土)「プラスチックによる海洋汚染を止めよう!!」

(NPO)荒川クリーンエイド・フォーラムと(NPO)えどがわエコセンター主催による
環境保全問題をテーマにしたシンポジウムを8月26日(土)に開催しました。

このシンポジウムは、マイクロプラスチック問題の世界的な第一人者である高田秀重東京農工大学教授
の基調講演と、多様なセクターを代表する5人の登壇者によるパネルディスカッションの2部構成で
行われました。

■イベント概要
■日時:2017年8月26日(土)13:30~16:00
■会場:江戸川総合文化センター
■参加人数:60名
■基調講演講師:高田秀重東京農工大学教授
■パネリスト:高田秀重(東京農工大学教授)、兼廣春之(東京海洋大学名誉教授)、岸村小太郎(日本プラスチック工業連盟専務理事)、小泉正行(東京都内湾漁業環境整備協会職員)、奈良由貴(江戸川・生活者ネットワーク環境部会委員)

イベントの様子を、写真を交えてご紹介致します!


■第一部 高田秀重東京農工大学教授の基調講演「マイクロプラスチックてなに?」
この分野の世界的な第一人者である高田先生は日本全国でこの講演を行っておられますが、国連の環境部会でも講演されたような専門的な内容を、「マイクロプラスチック?」という言葉を初めて聞く人でも理解出来るように、とても判り易くお話しして下さいました。

 
今回の会場の江戸川総合文化センター研修室です。 

 
NPOえどがわエコセンター小林理事長による開会挨拶。

 
国連のような国際的な会議でも講演されている高田先生の講演は専門的な内容ですが、
とても判りやすく参加者の皆さまも良くご理解頂けたと思います。

  
高田先生の講演資料のスライドを抜粋。歯磨き粉や洗顔済に使われているプラスチックの粒が、マイクロビーズと呼ばれ問題になっていることをご存知でしようか? 
        
 
海鳥が摂取しているプラスチック量を人に換算するとこれくらいというお話しに…
参加者の皆さんは「えっ、こんなに~!?」となりました。


■第二部 パネルディスカッション テーマ「プラスチックとの上手な付き合い方」
第二部は各セクターを代表して5人の方にパネリストとしてご登壇頂きました。
それぞれの自己紹介に続いて「プラスチックとの上手な付き合い方」というテーマについて
それぞれのご意見をご披露して頂きました。
 

 

そして、いよいよ論戦開始!?

まずはパネリスト同士で、それぞれの発言に対して質疑応答をして頂きましたが、どちらかと言えばプラスチックの特性的な部分に話しがフォーカスされ、高田先生と兼廣先生への専門的な質問が多かったように感じます。

そのあとの、一般参加者からの質問も高田先生へ集中しました。

一方でプラスチック業界代表の岸村さまへは厳しめの質問が…
それに対して岸村さまは業界としての取り組み状況を真摯にお話しされておりました。

また、小泉さま、奈良さまからは消費者目線のご発言がありましたが、時間の都合上あまり深く議論が出来なかったのが少し残念でしたが、最後まで活発な意見交換が出来たと思います。


■このイベントを通して
荒川クリーンエイド・フォーラムは20年以上にわたり、荒川でごみを拾い続けてきましたが、ごみは一向に無くなりません。

ただごみを拾っているだけでは、根本的な解決は出来ないことに気づき、近頃は発生抑制対策にも力を入れ始めています。今回はその一環で広く普及啓発を行うために開催しましたが、大きな会場を一杯にすることは出来ませんでした。

しかし、参加頂いた方のなかでお一人でも、ごみ問題の深刻な状況に気づき、自分なりに出来ることを考えて、実践して頂けたら、このイベントを開催した価値があったと考えております。

このイベントでは準備不足や運営サイドの不手際もあり、ご迷惑をお掛けした部分も有りましたが、沢山の皆さまのお力添えにより、無事に開催出来たことを感謝申し上げます。


■参加者アンケート
ご参加頂いた皆さまにアンケートをお願いいたしましたが、最後にその結果をご紹介いたします。


感想&コメント抜粋
・マイクロプラスチックについて専門的な知見を伺うことができ勉強になった。
・具体的な身近な討論で良かった。
・様々な視点からのコメントが良かった。
・判り易くてとても良かった。
・質疑応答の時間もきちんとあって聞きごたえのある学習会でした。
・会場からも良い質問が出ていたのでもう少し時間があると良かったです。
・今、私たちが出来ることを日々重ねていくことが大事だと思いました。