デポジット制度ってどんなこと?市民が考えるプラごみ対策活動レポート

デポジット制度ってどんなこと?市民が考えるプラごみ対策

 今回は最近注目されているペットボトルのデポジット制度について、長年この制度を研究・推奨してこられた栗岡理子氏に基調講演を行って頂き、後半はプラスチック業界の方や生活者支援団体の職員、プラスチックを勉強中の大学生など、多彩な顔ぶれで使い捨てプラスチック容器の最良なリサイクル方法について意見交換を行いました。

 日時:2018年7月13日(金)18:30~20:30

 会場:タワーホール船堀 307室

 講師:環境カウンセラー 栗岡理子 氏

 アドバイザー:東京海洋大学兼廣春之名誉教授

 参加者:17名

 

 最初に兼廣先生から最新情報として、ペットボトル入りの「ノンアルコールビール」が試験発売されたことのご紹介が有りました。

 栗岡さんの基調講演ではペットボトルのデポジット制度について、議論はかれこれ30年以上前から既に展開されていたことや、当初盛り上がった運動が挫折した経緯などをお聞きし、ステイクホルダー間の利害調整の難しさを痛感させられましたが、現在の国内外の事例を詳しくご紹介頂きました。
 

 後半の質疑応答では、兼廣先生からデポジット制度に対し数値的な質問があり、それに対して、栗岡さんと日本プラスチック工業連盟の加藤事務局長の間で、日本と海外のリサイクル率を比較する数値的な部分でやり取りが交われました。

 最後はその他の参加者も交えて、環境問題全般についての意見交換を行いました。
多くの皆さんがそれぞれの属するセクターの立場から意見を発表し、アカデミックな話し合いになりました。
 

 当然、この場で何か結論が出た訳では有りませんが、それぞれの考えを深めたり、見直したりするのに有意義な時間になったと思います。
またこのような機会を持つことを期して会を終了しました。
 
 次回は9/29(土)に海洋ごみ問題を考えるシンポジウムが行われます。
沢山の皆さまのご参加をお待ち申し上げます。

(いがいが)