【海ごみシンポ報告】海ごみ削減・里海の未来を和歌山から考える活動レポート

【海ごみシンポ報告】海ごみ削減・里海の未来を和歌山から考える

こんにちは。清志です。

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清志(きよし)
富山原産のインターン生。
NPOドットジェイピー経由で荒クリ・Fに襲来。
事務所に来ようとすると雪予報が出る。
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シンポジウム概要
https://www.env.go.jp/press/110440.html

初めに
 近年、日本では気候危機宣言や地球温暖化対策計画、国際社会ではパリ協定やSDGsなど、国内外問わず環境問題に対する意識が高まってきている。
また、地球環境容量において、人類が安全に活動できる範囲を定量化した限界値はすでに超えている分野もあり、地球環境に危機が迫っている状況でもある。
今回、環境省の主催で、今年度実施された事業成果の共有による、海ごみの削減と、里海(人手が加わることにより生物生産性と生物多様性が高くなった沿岸海域)の保全を目的としたシンポジウムが開催された。ここでは、大阪・兵庫・山口・岡山・和歌山の5府県で実施された取り組み事例が紹介された。
 
事例
 大阪府:給水スポットの設置・情報発信と、ごみ拾いで回収したごみの製品化(アップサイクル)を行った。
     これらにより、ごみ問題やマイボトル利用への関心、ごみ拾いへの参加意欲向上という結果が得られた。
 兵庫県:学生を交えての海洋ごみに関するイベントの開催により、問題解決への理解度の向上が確認された。
 山口県:海岸清掃で回収されたプラスチックごみを買い物かごへ加工、メディアにも取り上げられ、市民からの高評価を得た。
 真庭市:飲食店・観光施設でのポスター設置やごみ拾いアプリによって、海のないまちから海ごみ削減の可能性を示した。
 和歌山市:観光地(友ヶ島)でのごみ拾いイベントの実施により、参加者から高評価を得ており、問題解決と観光の両立を示した。

まとめ
 以上のように、各県で様々な取り組みが実施されており、それぞれ有意な結果が得られていることが分かった。このシンポジウムを通して、これらの取り組みをいかに多くの人々に知ってもらえるかが重要であると感じた。人々の意識改革や認知度の向上も課題とされる中、これらの情報の普及が人々への動機づけの促進につながるからである。まだ保全活動の出だしであり、参加者も多くはないかもしれないが、全ての事例において参加者から高評価を得ていること、楽しみながら参加できたという感想も得られていることを踏まえると、これらの情報発信が重要になると考えられる。