【レポート】五島列島漂着ごみ調査活動レポート

【レポート】五島列島漂着ごみ調査

長崎から最短30分、福岡からは約40分で行ける島、五島。
九州最西端、五島列島の南西部に位置し、キリシタンの歴史を物語る世界文化遺産の島。

「白い砂浜と光り輝くコバルトブルーの海」を売りにするこの島に、漂着ごみを見に行ってしまいました、、、

新上五島町
島の東西で風当たりが異なることから、局所的に漂着ごみがたまる場所があるというイメージでした。
風ビュービューで雪が降る中、上五島空港のある「頭ケ島」を踏査。
地形的に入り組んでいることから漂着ごみがたまりやすい。


漁業系のごみが散見され、粉々になった発泡スチロールが気になります。

五島市
フェリーで五島市に移動。
三井楽町大川地区に。


ここはなかなかひどい、、、
2015年に開催された海ごみサミットではこのエリアを清掃したとのこと。


ここは回収した漂着ごみの一時置き場(ストックヤード)。
発泡スチロール系のごみは搬出されたあとで、廃プラ、材木、漁網がトータルで100㎥ほど。
流木はチップにされる。
トンパック1つで2万円ほどの輸送/処理費がかかるという。
燃料が上がる前に設定された処理費なので来年度からはさらなる費用がかかる可能性がある。

漂着ごみは「海岸漂着物処理推進法」の補助金により90%が国(環境省)より支出される。
10%でも約1千万円ほどを五島市が支払っている(R2およびR3実績)。

五島市における漂着ごみの回収実績

年度 回収量(㎥) 回収量(ton) 事業費(千円) 補助金額(千円) 五島市負担額(千円)
H28国補助率90-95% 2,579.0 144.0 59,482 56,333 3,149
H29国補助率90% 2,345.0 159.6 59,510 53,559 5,951
H30国補助率90% 2,012.0 185.0 85,791 77,211 8,580
R1国補助率90% 3,027.0 246.0 108,080 98,491 9,859
R2国補助率90% 3,348.0 347.0 112,480 102,452 10,028
R3国補助率90% 2,539.0 210.7 104,199 95,135 9,064

※本現地踏査の一部は三井物産環境基金および「新上五島町旅行業者招聘事業」の補助を受けました。

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