【コラム】浮遊ごみを吸引回収する装置が生じさせる海洋生態系への影響懸念活動レポート

【コラム】浮遊ごみを吸引回収する装置が生じさせる海洋生態系への影響懸念

皆さんこんにちは、いまむらさんです。
数年くらい前から「浮遊ごみを吸引回収する装置」について支援しようと思うがどうか」という相談をいただくようになってきました。
2025年5月現在*の考えについて記事にしてみました。
*情報のアップデートはご自身でもお願いしますm(_ _)m

今回の案内人

いまむら – コードネーム【いまむらさん】

プロフィール

  • 日本で今のところ唯一建設工学系で砂浜の自然環境をアカウミガメ目線で分析して博士号を持っている。が、生活の役にはたたない。
  • それっぽいお仕事
    • 環境省ローカル・ブルー・オーシャン・ビジョン検討委員
    • 立教大学サービスラーニングセンター兼任講師
    • 上場企業を中心に年間50社程度の企業さんに向けて環境講話をしている

案内人のいまむらさん

○結論

人工系ごみを吸引する際に、致死魚を含むプランクトン(魚介類の幼生等)の非対象物も吸い込んでしまう可能性があり、改良およびモニタリングが必要。

<焦点>
回収される人工系ごみの量とプランクトンが誤飲誤植してしまう可能性の危険度との比較が必要

メリット
(使ったことがないのでどの程度のオペレーションが生じるかは不明だが)自動で人工系ごみを回収できる

デメリット
生物への影響の懸念点:海洋科学者や環境保護団体が懸念
表層に多種多様な生物が生息しており、吸引範囲に入ると、回収ネットに捕らえられてしまう可能性がある。

夜間は、生物が表層に浮上してくる「日周鉛直移動」もあり、無差別吸引のリスクが高まる。

改善するとしたら
センサーによる生物識別(かなり難易度が高そう、、、)
目の粗いネットの使用
設置場所や時間帯の選定など

参考:
Seabin Project Impact Reports2023-2024