日中も過ごしやすくなってきましたね。河川敷でも花を咲かせている植物の姿も限られてきました。そんな中、今が満開時期を迎えている植物があります。「セイタカアワダチソウ」です。背の高い(2mぐらい)種子のつき方が白い泡のようになるところから、セイタカアワダチソウ。
明治時代に観賞用植物として日本にやってきた彼らは、キク科のアキノキリンソウ属の植物。綿毛の種子を空き地や河川敷に飛んできて、どんどん増えていきました。増殖に拍車をかけた理由は、北アメリカ原産の彼らの種子が、戦後の日本にやってくるアメリカ軍人の服や靴についてきて、あっという間に増えたそうです。外来種は強いですなぁ~・・・。
晩秋にまで咲く彼らは、チョウたちにとって、一番遅くまで咲いている「食料」なのです。深夜営業のファミレスのドリンクバー?ってところでしょうか?そんなドリンクバーには、いろんなチョウがやってきます。モンシロチョウやシジミチョウ類、アゲハ類、ツマグロヒョウモンなどなど。ですから、この時期にセイタカアワダチソウを全部刈り取ってしますと、この時期のチョウたちの「食料」が、なくなってしまうのです。外来種ではありますが、その地域の「生態系」のひとつになっていることも事実なのです。う~ん難しいですな・・・。
一昔前までは、彼らを「花粉症」の原因と思われていましたが、とんだ濡れ衣だったのです。なぜかって?花粉症の原因は「花粉」種子を飛ばす彼らの種子は原因にはならないのでした!無実が証明されたのです!
セイタカアワダチソウ・・・黄色い花は、さすが観賞用に日本に来ただけあって、きれいで見栄えがします。一輪挿しにして飾るとよいかも。あっ!秋の花見はぜひセイタカアワダチソウで!