今が旬!とはいえない生き物ですが、生物学上あるいは水産資源上、最近話題になった生き物なのです。ある意味、今が旬だといえる生き物です。もちろん、荒川でも出会えます。夜釣りで・・・ウナギです。ウナギといえば、土用の丑の日。平賀源内があまり繁盛してない知人の鰻屋さんを繁盛させるため、店先に「土用の丑の日」と看板を出して、ウナギを食べてもらうように考案したのが始まりと言われています。
そんなウナギのミステリアスなことは、皆さんもご存知だと思いますが、産卵場所です。昔からメジャーではありますが生態は謎!『山芋転じてウナギとなる』という言葉があります。ウナギは淡水では産卵しないのです。なのに、ある日突然に今までいなかったウナギが、池や沼に現れるのです。産卵した形跡も、ウナギ自体がいなかったのに?と昔の人は不思議に思ったはずです。なので、山芋がウナギに変わる、と思われていました。あのアリストテレスでさえ、ウナギの産卵の事実を知らず、『ウナギは泥から生ず』と言い張っていたそうです。なぜ突然、池や沼にウナギが現れるかというと、ウナギは皮膚呼吸もできます。雨が降り、土が湿るとその湿っているところを、ウナギははってA池からB池へ移動するのです。もっとすごいのは、滝を登ることもできます。といっても、滝周りの濡れた岩をはってどんどん登るのです。それが「うなぎのぼり」の語源です。
細長い丸い体つきから、家の柱の「棟木(むなぎ)」がウナギに変わったとか、胸の一部が黄色を帯びているので、胸黄(むなぎ)がウナギだとか諸説あります。
ある意味、今が旬。新聞にも載っていましたが、ウナギの産卵の解明ができたのです。ウナギの卵が見つかったのです。産卵場所はマリアナ海溝付近の深海ではないかと考えられていました。今回の発見でそれが証明されたのです。
ウナギの血には毒があります。目に入ると結膜炎を起こします。傷口に入るとかゆくなり、血管を伝って体中がかゆくなるので、血が手についたらよく洗いましょう!
ヌルヌルの体ですが、うろこは体の下に埋まっています。