小さいけど案外役に立ちます! ~カタバミ~荒川いきもの図鑑

小さいけど案外役に立ちます! ~カタバミ~

河川敷のいたるところに小さい、黄色い花を咲かせる花を見たことありますよね?ハート型の3枚からなる葉っぱがついてる植物。カタバミです。

カタバミは夜になると、ハート型の葉っぱをたたみます。その姿が、牛や馬が葉っぱを片方だけ食べた様子に見え、片方だけ葉っぱを喰う。そこから、カタバミ(方喰)と命名されたとか。
彼らは、シュウ酸等の成分を含んでいるので、楽しいことができます。黒くなった10円玉をご用意ください。カタバミの葉っぱを少し採って、10円玉を磨いてください。あ~ら不思議!10円玉は、ピカピカになります。昔の女性たちは、鏡をカタバミで磨いていたという言い伝えから、日々の自分の心を磨くという願いを込め、某私立高校の校章になっています。

彼らの種を見たことありますか?成熟した種を弾き飛ばすのです。30~50cmぐらい。最長で1mともいわれています。地下茎も深く伸ばすので、なかなかの繁殖力と勢力があります。戦国武将は衰退しない勢力を、子孫繁栄・家運隆盛とし、カタバミを家紋にしたそうです。五大家紋になっています。

シュウ酸があるので、すっぱい味がするそうですが、少量なら食べられるそうです・・・。大量に食べないほうがいいと思いますよね。食べ過ぎるとお腹が緩くなるそうです。でも、彼らを主食としている生き物がいます。チョウの仲間のヤマトシジミです。幼虫はとても小さいので見つけにくいのですが、今度気長に見つけてください!ちなみに、カタバミのハート型の3枚の葉っぱを、1枚だけ取り外してみてください。ヤマトシジミにそっくりです!