地味で目立たないけど・・・見つけてね! ~ヤマトシジミ~荒川いきもの図鑑

地味で目立たないけど・・・見つけてね! ~ヤマトシジミ~

生き物には地味で目立たないのと、とても派手で目立ってしまいそうな2タイプがいます。地味な生き物でも、オスが派手で、メスが地味なものもいます。荒川河川敷で見かけるチョウの仲間のヤマトシジミはとっても地味です。
名前の由来は至って簡単。ヤマトは、日本という意味ですね。シジミは、貝のシジミでもお分かりになるように、小さいという意味。したがって、日本の小さい蝶、ヤマトシジミになったそうです。

彼らは、飛翔力が弱いため、山里付近や山には少なく、里山や、都会に多くいます。幼虫の食草のカタバミがあるところに多いです。
生き物の世界では、基本的にオスが派手でメスが地味ですよね。カモたちもオスが着飾ったような色合いで、メスはちょっと控えめな色合い、シックと言えばいいでしょうか。ヤマトシジミもオスが派手で、メスが地味。見た目は変わらないぞ!ですって?いえいえ、違いますよ~!
チョウ類の羽は、羽を立てた時に見える側が「裏羽」。見えない側が「表羽」です。メスの表羽は黒褐色で若干の青みがあります。オスは、逆で青色の強い色合いで、若干の黒味があります。裏羽の特徴は、赤みを帯びたシルバーグレイの黒斑点がついています。特に、羽先には大きな斑点があります。

ヤマトシジミとそっくりなのがいて、黒斑点がヤマトシジミより大きく、羽先の二列目の斑点がハート型になっているので、よく見ると区別はつきます。名前はシルビアシジミと言います。この2種が区別できたら、昆虫博士と、名乗れるのでは!!でも、シルビアシジミは、少ないかな・・・?

ヤマトシジミ
カタバミにそっくりでしょう?これは、オスの表羽です。