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【対談】新入社員研修実施企業:株式会社新生銀行様

2007年よりスタートした体験型新入社員研修は、多くの企業の皆さんに活用いただけるまでになりました。そのような中、2011年4月20日に実施いただいた新生銀行さんには、事前研修、クリーンエイドの実践、そして事後ワークショップをご支援させていただきました。ご担当された人事部 中岡佑里子さん、IR・広報部 臼井裕美子さんのお二人にお話を伺いました。

I はじめに
1. 所属部署では現在どのようなお仕事をされていますか?
また、ご自身が入社されたときの志望動機をお聞かせください。

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人事部で、新卒採用と研修を担当しています。
弊社は、他の銀行にはないサービスを先駆けて提供しているだけでなく、社会貢献活動に熱心であるなど、先進的な文化に惹かれました

臼井さん
私は中途採用で、前職は国連機関の職員でした。民間企業のCSR担当として、もっと草の根的な社会貢献活動がしたいと思い、新生銀行のCSRのポジションに応募しました。現在はIR・広報部で社会貢献活動を担当しています。

2. 新入社員研修全体としての方針・目的と、その中での本プログラムの位置づけについてお聞かせください。

中岡さん
研修全体の大きな目的は、社会人としての意識・行動の変革、銀行員としての基礎知識を身につけることです。具体的には、ビジネスマナー・コミュニケーション研修、金融・経済の基礎知識などです。
本プログラムは、研修に参加した新入社員がひととおり新生銀行の文化や方向性が見えてきたタイミングで、座学でない”体験”を通じて社会貢献について考えてもらいたいと企画しました。
社会人になるに当って、会社の役割を理解してもらう、つまり、株主に貢献する以外に、会社には地域貢献の役割があることを理解してもらうことにゴールを持って行きました。

臼井さん
社員参加型の社会貢献プログラムで社員に体験をしてほしかったのです。

II プログラム 事前段階
1. 当会を協働相手に選ばれた理由についてお聞かせください。どのようなところに魅力を感じましたか?

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信頼
という部分が大きかったと思います。入社したばかりの社員対象ですので、信頼のある団体にお願いしたいと思いました。荒川クリーンエイド・フォーラムさんは実績があり、私共も活動に参加した経験がありましたし、いつも詳細な資料をいただけること、プレゼンテーションの能力が高いことも大きな魅力でした。

2. 事前段階で不安に思われた点や、期待された点についてお聞かせください。

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期待した点は、なぜゴミがたまっていて、なぜ取り除かなければならないのか、なぜこのような活動が重要なのか、というメッセージを伝えていただきたいということです。その点で、荒川クリーンエイド・フォーラムさんの専門性に期待をしました。不安は特にありませんでした。

3. 原発や震災後という点で不安はなかったでしょうか?

中岡さん
プログラムの内容は微調整しましたが、特に不安になったことはありませんでした。計画通り進めました。

臼井さん
これも、先ほどの信頼につながるのだと思います。屋外での活動ですが、実施経験がありましたので、場所や活動内容がわかっていたので、不安につながることはありませんした。

III プログラム当日
①事前研修と清掃活動について
1.約半日というお時間をいただきましたが、ご無理はなかったでしょうか。

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全く問題はありませんでした。活動はそれなりの時間をかける必要がありますので。

2.事前研修の講話内容でお気づきの点などあればお知らせください。

臼井さん
社員の質問・発言のひとつひとつに対して、良い点、悪い点を考慮した的確な講評をいただいたことが非常に良かったと思います。

②事後ワークショップについて
1.今回は、「ポイ捨てゴミの抑制」というテーマで、循環型社会・3Rに特化した内容で行いましたが、課題設定型・対策立案型ワークショップについて、印象はいかがでしたか?

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グループで課題に沿って自分たちの考えをまとめ発表するワークショップで、午前中のクリーンエイドの”体験”に加えて、“考える”作業があったのがよかったと思います。クリーンエイドだけでなく、ワークショップにおいてもチームワークの醸成につながりました。

臼井さん
社員同士で楽しく話し合える時間だったと思います。研修中に交流を深め、仲良くなって欲しいという気持ちもありましたので、良い機会だったと思います。

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他の研修は座学が多く、グループで話をまとめたり、プレゼンテーションをするのは皆好きですから、いきいきと活動していました。

臼井さん
ゴミ拾いをした後に、ゴミに関連したワークショップを行ったのは、”体験”と”考える”作業が一連のテーマでつながり、よかったと思います。ゴミ問題の解決といった視点だけでなく、ボランティアや地域社会貢献プログラムを企画するといったテーマのワークショップもよいかもしれません。

2.本研修を通じて、社員の皆様にどのような効果(影響・成果)があったと思われますか?

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このような活動があることを知り、ボランティアに対する関心が高まったと思います。

臼井さん
今年は、東日本大震災で被災された地域や人々を支援するため、ボランティア活動を行いましたが、本研修に参加した新入社員からも参加がありました。新入社員研修の時に、社会貢献の大切さや楽しさを知ることで、次の活動への参加にもつながったと思います。

中岡さん
環境問題に対する関心が高まったと思います。自分にできることを考え、ゴミに対する意識も変わったと思います。

IV プログラムの事後・フォローアップなどについて
1. 行員の皆様は全国でご活躍のことと思います。私たちとの協働を通して得たことをどのように実社会に活かして行ってほしいと思いますか?

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それぞれの地域で地域貢献をしてもらいたいと思っています。IR・広報部が企画するボランティアに参加すること、そして、日常生活から変えられることを実践してもらいたいと考えます。

臼井さん
色々なきっかけを通して、この会社に入って良かったと思ってもらいたい。会社の一員であることに誇りを持ち、良い仲間ができることで、今後それぞれの業務に戻った時も、切磋琢磨しながらお互いを高め合っていけると思います。このようなことが最終的には業績にもつながり、社会への貢献にもつながると思っています。twoshot2_trimmed_mini.JPG

株式会社新生銀行
左: 人事部 中岡 佑里子様
右: IR・広報部 臼井 裕美子様