荒川水系で唯一生息が確認されている保全地で、今年も6月末から8月中旬まで観察を続け、
僅か3匹ながらも生息を確認しました。
汽水域のヨシ原にしか生息できないヒヌマイトトンボは、
荒川でも年々数を減らし、絶滅の恐れがあるとして保護してきましたが、
2011年からは当フォーラムが中心になって地域の市民と共同して保護活動を行ってきています。
今年は6月29日から8月17日まで、20回・延べ46名で観察を行いました。
この6年間で最多人数でした。
保護活動は、単に観察するだけではなく、ヒヌマイトトンボが産卵して孵ったヤゴが越冬し、
翌年初夏に羽化するまで生息できる環境を整えることが必要です。
いくつか課題も見えてきました。
川側の小堤防に土嚢を積んで補強し、水の漏出をストップしたつもりでも、大潮の期間以外(中潮・小潮)で雨がなければ、ヨシ原の水はなくなりました。土嚢を作る際に掘った水溜りも深さ10㎝ほどでは干上がってしまいました。したがって、一年中を通じて水溜りができるようにするにはもう少し深い水溜り(スコップで掘った後)が必要であり、来春のヨシ刈り後に参加者を募り実施することを計画します。
▼2016年の詳細な活動はこちらから▼
http://cleanaid.jp/wp/acaf/act/biovariety/02_fukkatsu(2016年の活動)