荒川支流の入間川でアユの遡上実態を調査するために、
稚アユの脂びれをカットして放流する活動に参加してきました。
入間川って?
入間川は標高1294mの大持山に源を発し63kmの延長があります。
荒川とは河口から60kmほど上流(川越市)で合流する支流にあたります。
今回訪れた川越橋はその合流地点から14kmほど上流にあります。
荒川との合流地点から13..8km上流 川越橋からの眺め
標識調査?
入間川には水量を調整するために5つの堰(せき)が設置されていて、その堰には生き物が行き来できるように魚道が設けられています。
今回の調査活動は魚道がちゃんと機能しているか調べるために、「脂びれ」を切った稚アユを放流し、後日、堰の上流側でモニタリングするというものです。
5~6cmの稚アユ 東京鮎毛バリ釣り研究会のHPより
1万尾!
最初の説明で30kg、1万尾のアユを準備したと発表されました。
参加者数で割るとざっと一人あたり330尾…活動時間は3時間だから…
約30秒に1尾の割合で脂びれを切らないといけない計算になります!?
江戸川河口付近から運ばれて来た稚アユ タンクから川へ続々と運ばれていきます
麻酔効いてる??
稚アユは江戸川の河口付近で捕まえられたものです。
旅の疲れを感じさせずとても元気にパシャパシャ飛び跳ねています。
そこで、まず麻酔で動きを鈍らせ捕まえ易くするのですが、…ホントに麻酔効いてる??
エタノール系の麻酔薬 少量の麻酔を水槽に含ませ数分待ちます
アユとの格闘!?
おとなしかったアユも時間と共に段々と元気を取り戻し、捕まえづらくなるばかりか、バケツから飛び出し周りをピョンピョン飛び跳ねます。
バケツから飛び出したアユを捕まえてはバケツに戻し、また違うアユが飛び出し、それを捕まえての繰り返しで、なかなか脂びれを切らせてくれません。
切り終えたアユは真ん中のバケツへ 頭から掴みじっとさせて切ります
まだあるの~!?
それでも私たちのグループは午前中だけで一人当たり300尾を越えほぼノルマ達成!
でもまだ2000尾が残っているということで、お昼休憩を挟んで午後も続けることになりました。
最終的に荒クリFチームは一人当たり500尾を越えるアユの脂びれをカットしました!!
カウンター係が数を数えます 集計用紙の合計は13,916!!
お疲れさまでした~
結局、全活動が終了したのは午後3時過ぎ…帰りの高速の渋滞が脳裏をよぎります。
そして、ずっと座って作業していたので腰がバキバキです。
あ~ずっしりとした疲れが…それでも終わって良かった!!
今回の活動は((NPO)荒川流域ネットワークが行っている、入間川水系での自然遡上アユ復活事業の一環です。
(NPO)荒川クリーンエイド・フォーラムからは佐藤代表理事をはじめとして、
栗林運営委員、五十嵐事務局員とその妻の4名で参加しました。
最近は中上流域の人たちとの交流が減ってきてしまっていますが、今回は一緒に汗を流す貴重な時間となりました。
沢山のアユが堰を越えて遡上すると良いですね♪
8月には地引網による魚捕りが予定されていて、そこで取れたアユを塩焼きにして食べるそうです。
皆さんも参加してみては如何ですか♪