荒川 準絶滅危惧種保全活動活動レポート

荒川 準絶滅危惧種保全活動

荒川下流部はご存じのように多くのボランティアの力で沢山のごみが回収されています。
荒川の水辺ではいわば公害レベルのごみ問題が発生していますが、
一方で、多くの生きものが生息する貴重なエコトーンも存在しています。

現在、荒川下流域ではトビハゼとヒヌマイトトンボの絶滅が危惧されています。
今回はそんなヒヌマイトトンボの保全活動を目指したモニタリング調査活動をご紹介します。

 
絶滅危惧種ヒヌマイトトンボ♂       ヒヌマイトトンボ♀

ヒヌマイトトンボは1971年に茨城県の涸沼(ヒヌマ)で発見されことからこの名が付けられました。
体長3㎝ほどの小さなイトトンボで河口などの汽水域にあるヨシ原などに生息しています。
かつては荒川下流域でも多く生息していたことが報告されていますが、
荒川では2011年以来、公式な確認情報がなく、今は幻のトンボとなっています。

荒川クリーンエイド・フォーラムは地域市民と協働で、
2009年からこのイトトンボのモニタリング活動をおこなってきていますが、
残念ながらここ10年は目撃報告はあっても写真に収めることができていません。
報告結果の信ぴょう性が問われています。

今回はその調査活動の様子をご紹介いたします。

 
活動は3月のごみ拾い活動から始まります  モニタリングエリアを綺麗にしました

 
5月に篠竹採集から始まります       この篠竹は観察路の設置に使用します

 
ヨシ原内の観察池に観察路を設置します   鬱蒼としたヨシ原での活動はなかなか難儀です

 
そしていよいよ7月-8月が観察シーズンです  静寂に包まれたなかでじっと池観察します

2019年度の市民団体によるモニタリング調査の結果です。
■実施回数:11回
■延べ観察者数:20人
■ヒヌマイトトンボ目撃数:2回
※この活動では写真等に収めることはできていません。

一方、3/25(水)に荒川下流河川事務所が行った調査結果の報告会がありましたが、
残念ながらこちらのヒヌマイトトンボは確認されませんでした。

 
荒川下流河川事務所も調査しています    昨年の調査結果が市民へ発表されました

この報告会ではヒヌマイトトンボはいるのか?いないのか?
荒川の環境はこのトンボの生息環境に適しているのか?いないのか?
そんな熱い意見交換が市民と行政のあいだで交わされました。

その後、市民団体では2020年もこの活動を継続することが確認されました。
ACFもこの調査活動に協力していく予定です。

クリーンエイドは clean+aid の造語です。
ごみを拾って綺麗にして生きものを助けることも目的に掲げています!

今年こそは写真に収められると良いですね!
        
                                by 五十嵐