荒川下流域は淡水と海水が交わる「汽水域」ですよね。この汽水域には海からやってくる「海水魚」がたくさんいます。ボラ・スズキ・カレイの仲間やマゴチなどなど。その中に、イサキの仲間の「コトヒキ」がやって来て、この時期に投網にかかります。イサキの仲間ですよ!食べたらさぞかしおいしいでしょうね?
彼らは、尾びれの模様が矢はずに似ていることから、「ヤガタイサキ」とも呼ばれているのですが、高知地方で呼ばれている「コトヒキ」と近年、標準和名になりました。
このコトヒキ。とても面白い習性があるのです!なんと、砂によく潜るのです。身を隠すためでしょうかね?そして、釣り上げられたり、投網で捕まったりすると、うきぶくろを使い、「ぐーぐー」と鳴くのです。これが、なんと名前の由来で、琴を奏でる低音にこの鳴き声が似ていることで、琴を弾く、「コトヒキ」になったのです。う~ん、情緒があると思いませんか?
小さいけど強いのです。・・・実は、僕は水槽でコトヒキを飼育していたことがあるのですが、いやいやビックリしました!ま~ずよく食べる!大食漢!何でも食べます!だから、すぐ大きくなります!3cmぐらいの大きさのコトヒキを飼育し始めて、半年で10cm近くに成長したのです。一緒に入れておいた、マハゼやエビがいなくなっていました。おかしいなぁ~?と思っていたら、ある朝、コトヒキの口からマハゼの尾びれが出ていたのです!コトヒキが他の魚を・・・・。すぐに、コトヒキを隔離しました。
簡単に飼育できますので、皆さんも飼育してみては?ただし、他のサカナが食べられないように注意が必要ですぞ!!
貪欲だけど、小さいときはかわいいのです。コトヒキ左のほう。