今回は、いつもの荒川を離れ、名古屋市を流れる堀川を歩いた。
河床はコンクリート張りなのか不明でした。
堀川
名古屋のほぼ中心部を南北に貫く堀川。
1610年名古屋築城の際にあわせて福島正則によって開削されました。
人々の暮らしを支え続け、名古屋の発展とともに歩んできました(名古屋市Webサイトより)。
今回視察した場所。名城水処理センター付近。
ごみキャッチャー
堀川浮遊ごみ除去施設(愛称「ごみキャッチャー」)は、堀川に浮かぶごみを自動的に除去する施設(平成18年9月より稼動)。
水面に浮かぶごみを除去することで景観が向上するほか、
落ち葉など自然のごみも除去できるので、ヘドロの発生を防ぐ効果も期待できるとのこと。
ポイント
- オイルフェンスを活用
- 潮汐を利用してごみを除去(回収の自動化)
- 水面にいる生物への影響も考慮しないとならない
潮汐をうまく活用し、河川ごみの回収コストをできる限り下げた面白い取組です。
他河川への適用は?
最近では多くの河川でオイルフェンスを活用した河川ごみの流出抑制がみられます。
降雨などがない平常時においては表層の浮遊性河川ごみを除去するには一定の効果が期待できると
思われます。
ただし、上述しましたように表層に生息する生物(アメンボ類や稚仔魚)がごみと一緒に回収されてしまう
可能性もあり、どう配慮するかがポイントとなると思います。
また、降雨時は大量のごみがトラップされますのでオイルフェンスがそのテンション(引張力)に耐えられるか、
オイルフェンスを超えて流れてしまうごみをどうするかなどの課題もあると思われます。
川幅や流速、流量、流れてくるごみの質など考慮しなければならない点も多そうです。
この記事は三井物産環境基金による支援を受けて執筆しました。
参考:
名古屋市Webサイト
https://www.city.nagoya.jp/ryokuseidoboku/page/0000009101.html
関連:
漂着ごみに襲われる対馬を歩く(ルポ)
https://cleanaid.jp/activity-report/2019/06/12394.html