【7/23(土)】報告☆ 荒川環境保全セミナー開催!!活動レポート

【7/23(土)】報告☆ 荒川環境保全セミナー開催!!

荒川の河川敷でクリーンエイド体験、戸田市の荒川水循環センター見学、ニューヨークの環境保全活動家の佐竹敦子さんの講演、まとめのワークショップの計4つのプログラムを丸1日を掛けて実施しました。


 

【セミナー概要】

開催日時:2016年7月23日(土)9:30~18:30

参加者:25人(内スタッフ・関係者7名)

クリーンエイド会場:荒川河川敷(江北橋下流右岸)

見学施設:荒川水循環センター(講演会場・ワークショップ会場としても当施設研修室を利用)

講演会講師:佐竹敦子さん

【クリーンエイド体験】

最初のプログラムはクリーンエイド体験!

参加者の一人で、普段は海でビーチクリーンをしている方は、川ゴミの量の多さと汚さ(泥にまみれていて臭いがある)に海ゴミとの違いを実感されていました。また、初めて清掃ボランティアを体験する方は、ゴミの多い現実にビックリした様子。一方、荒川クリーンエイド・リピーターの方のなかには時間が短くてゴミが取りきれず、後ろ髪を引かれている方もおられましたが…10月にこの場所で大規模なクリーンエイド活動が実施される予定ですのでご安心ください(笑)

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回収したゴミ袋数:燃やすゴミ8袋、燃やさないゴミ1袋、ペットボトル13袋(各45L)

びん5袋、缶7袋(各20L)

粗大ゴミ:5個(大型ブラウン管テレビ等)

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今回のセミナーは大型バスを貸しきって、荒川沿川を移動しました。大型バスでの移動は快適でした♪運転手兼ガイド役を務めて頂いたのはベテランの高橋さんです。大変お世話になりました。

 

【荒川水循環センター見学】

お昼休憩後、2番目のプログラムは下水処理施設の見学です。

まずは室内研修で下水処理の役割と処理工程を学び、実際の施設を見学しました。

ここ荒川水循環センターは流域下水道としては、日本最大規模の水循環センターで、参加者の皆さんはまず、その施設の大きさにビックリしたことと思います。

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参加者は下水が処理施設に入り流れ出ていく過程に沿って説明を受けました。

職員の鶴見さんは「やっていることは汚い水を、きれいな水とゴミに分けているだけなんです」とお話しをされていましたが、その中で使われている様々な技術が、私たちの普段の生活を支えているのだと感じました。特に汚水をきれいな水に戻す工程は微生物の分解能力に頼っていることに驚かされました。また、ニュースであまり報道されませんが、熊本震災で下水道施設も被害を受け、被災者の方々が大変困られたということです。「下水道は上水道と同じようなライフラインの一つ」という言葉に深く共感しました。鶴見さん、熱いお話し有難うございました! 今回の体験を忘れずに普段生活での節水を心掛けていきます。

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【ニューヨークの環境保全活動家 佐竹敦子氏の講演】
3つ目のプログラムは~地球をきれいにする人を増やす方法~というタイトルで佐竹敦子氏の講演です!
佐竹氏は国際賞を8つ以上受賞した「みんなの海だから」というドキュメンタリー映画の監督で、ニューヨークで環境保全活動家として大活躍をされておられます。今回は氏の生い立ちや環境問題に目覚めた経緯に始まり、現在までの実体験を詳しくお話しくださいました。

佐竹氏は全米6大都市の公立小中学校が給食に使用するプラスチック容器(一日230万食分!)を紙に転換させたり、ニューヨーク市がレジ袋を有料化へ舵を切ることに大きく貢献されました。

そんな佐竹氏からは環境保全を推進するうえで大切なこととして「日々の出来事に感謝する気持ちと地球を綺麗にする気持ちは一緒であること」と、仲間を広げるポイントとして「人の心を動かすにはHOWではなくWHYを伝えること」、「協力してくれた人へ、すぐにお礼や感謝を述べるなどして、結果をすぐに実感させること」、「継続してもらうためには、常に小さな成功感覚を持たせ続けること」の3つが大事だと教わりました。佐竹さん、実体験から学んだ貴重なお話し有難うございました!

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【ワークショップ】

最後のプログラムはまとめのワークショップです!

ここでは佐竹氏にも参加して頂きブレーンストーミングをおこないました。

「他の人の意見を批判しない」「奇抜な意見、突飛なアイデアを歓迎する」「質より量を重要視する」「他の人の意見に乗っかる」の4つのルールのもとに「ゴミの発生源を突き止めるにはどうしたら良いか?、そしてゴミの発生を抑制するにはどうすれば良いか?」について、4つのグループに別れて意見を出し合って頂きました。

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佐竹氏から「10億円を予算としてもらった」と仮定して考えるようアドバイスがあり、各グループとも制約を気にせず自由闊達にアイデアを出し合いました。

代表的なものを紹介します!

発生源解明案としては「生産段階で商品にICチップを取り付け、ゴミになった時にも追跡可能にする」や「商品にGPS機能を付加して追跡する」など。一方、発生抑制対策案としては「容器包装に高額なデポジットを課す」や「マイボトルでコンビニの飲料を購入出来るようにする」などの実現の可能性が高いものから、「ハイテクな道路を開発して、ゴミが発生したら道路が自動的に分別回収するようにする」など未来映画的なものまで有りました。

今回、参加者の皆さんには沢山のプログラムを経験して頂きました。

1日を通してどうしたら環境保全を推進出来るかを考えて頂きましたが、今回のセミナーが参加者の皆さんが個々人で出来ることを改めて見直し、そして地球をきれいにする人を増やすにはどうしたら良いかを考えるキッカケとなれば、セミナーは成功だったと思います。


 

【参加者の声】
最後に参加者の皆さんから頂いた感想をご紹介いたします。

・ゴミの多さにビックリした!

・荒川水循環センターが興味深く、油を流すことが良くない理由が改めて判り良かった。

・佐竹さんの「人を動かすには、人を100%受け入れることから」という言葉が良かった。

・ワークショップでの意見交換が大変参考になった。

・どの体験も新しい発見があり、沢山の学びがあった。

・今日の体験をもとに生活を見直したいと思う。

参加者の皆さん、大変お疲れ様でした!

今回のセミナーを機に、これからも一緒に環境保全を推し進めてまいりましょう!!