【参加】深海の魅力に触れる JAMSTEC / 海洋研究開発機構一般公開活動レポート

【参加】深海の魅力に触れる JAMSTEC / 海洋研究開発機構一般公開

皆さんこんにちは、いまむらさんです。
JAMSTECの一般公開イベントに行ってきました。
普段は見られない研究施設や探査機を間近に見られ、子どもから大人まで楽しめる体験型の展示です。
JAMSTEC:海洋研究の最前線を担う日本の研究機関。深海探査や地球温暖化、地震研究など幅広い分野を取り扱う組織。

土砂降りでした、、、。

今回の案内人

いまむら – コードネーム【いまむらさん】

プロフィール

  • 日本で今のところ唯一建設工学系で砂浜の自然環境をアカウミガメ目線で分析して博士号を持っている。が、生活の役にはたたない。
  • 面白いと思った展示
    • 北極の氷
    • ラブカ(剥製)
    • 人工細胞

案内人のいまむらさん

深海探査ロボットや最新機器の展示
JAMSTECの一般公開イベントで、特に注目を集めるのが有人潜水調査船「しんかい6500」の実物展示です。
「しんかい6500」は、水深6,500メートルという極限の深海まで潜ることができる日本の誇る探査船。
普段はテレビや図鑑でしか見られないしんかい6500を目の前でじっくり観察できるのはここだけの体験です。

イベント当日は、コックピットの内部に入れる体験コーナーも用意されています(※当日の抽選制)。
残念ながら当選しなかったので内部をみることはできませんでしたが、
3人乗りの小さな空間に計器やスイッチがぎっしりと並んだ空間を体感できるようです。


しんかい6500で回収された人工系ごみ(5,700-5,800m)
キリン淡麗が、、、


カイコウオオソコエビ


死んでしまったマッコウクジラは深海の生態系を支えている

生態系への影響評価と生分解性プラスチックの研究
生態系への影響評価:
マイクロプラスチックが動物プランクトンや魚、サンゴなどに誤飲・誤食され、食物連鎖に取り込まれることで人間の健康にも影響を及ぼす可能性があるため、
その影響を明らかにするための研究が行われています。

生分解性プラスチックの開発:
他大学や研究機関と連携し、特定の海洋環境で分解が促進される生分解性プラスチックの開発を目指しています。
開発した新素材が実際にどのような海洋環境下で分解されるのかを、海洋現場試験で検証し、評価基準の策定にも貢献しています。

面白かったこと-ARGOフロートの研究者と話していたら
ARGOフロートは自律型の観測フロートで、1,000m~2,000mまで潜航。水温・塩分・深度を観測しながら浮上してデータを送信する機材です。
自分が当時ウミガメの研究をしていた2008-2015年当時はなかなか海水温の計測は難しく、
これがあれば!という話をしたところ、水深1,000mは深すぎて参考にならないと突っ込まれました
→確かに!。

オサガメは1,000m以上潜るという話題を振ったら、
「1,000mは相当ですよ そんなに潜るんですか?にわかに信じがたいなあ、、、」
と真摯な眼でみつめられたので自信をなくしました 笑
[オサガメの潜水に関する論文情報]
The role of infrequent and extraordinary deep dives in leatherback turtles (Dermochelys coriacea)
著者:S. A. Eckert, H. C. Liew, K. L. Eckert, N. A. Samsudin
掲載誌:Journal of Experimental Biology、2008年
DOI:10.1242/jeb.019778

深海の科学に出会える特別な1日
JAMSTECの一般公開イベントは、最先端の海洋研究に直接触れられる数少ない機会です。
有人潜水調査船「しんかい6500」や深海探査ロボットの展示、研究者との対話、親子で楽しめるワークショップなど、
「知る」楽しさと「体験する」ワクワクが詰まった一日でした。

海と地球の“今”と“未来”を知る冒険、一般公開は抽選制ですがぜひ応募してみてください。

イベントの最新情報やアクセス方法は、公式サイトをチェック!

参考:
JAMSTECWebサイト
https://www.jamstec.go.jp/j/