里川創造プロジェクト生物多様性の保全

里山にちなんだ「里川」と称して、人々が自然に親しみ、利用しながら自然環境が守られていく仕組みの創造を目指し、地域や企業の皆さんと共に、生物多様性の保全と啓発に取り組んでいます。

プロジェクトの特徴と主な活動

  • 豊かな自然あふれる河川敷で、多様な生き物と触れ合うことができます。
  • 清掃活動や外来植物の除去等の保全活動を通じて、座学では得難い気づきや学びが得られます。
  • 都心部からアクセスの良い、身近な自然地での活動です。

主な4つの活動

外来植物の除草:要注意外来植物等の抜き取りなどを行い、日本古来の植生を取り戻します。 冬季のヨシ刈り:枯れたヨシを刈り取り除くことによってヨシが水を浄化する働きを高めます。 自然環境教室:荒川の水辺や草原の動植物と触れ合い生態系やその保全への理解を深めます。 モニタリング:子ども達にも参加できる生物調査で市民参加で自然の変化を見守っています。
※荒川河川敷の維持管理活動は、国土交通省荒川下流河川事務所と連携を図りながら実施しています。

参加者の声

外来種について全く知識がなかったため、どのような影響を及ぼすのか勉強したい。普段植物や生物について考える機会がないため、改めて考えるいい機会となったと思います(監査法人職員)。 

草刈りボランティアと思って作業を始めたら夢中になってしまい、終り頃には、すがすがしさを感じられ、私が豊かになった気持ちになれた。ありがとうございました(市民団体参加者)。 

生態系を考えて草を刈ったことはありませんでした。いろいろなことを意識するかしないかで、今後の自分の生き方、考え方も変わっていくような気がします(建築設備会社社員)。 

子ども達の声

子どもたちからも、「学び」「驚き」「気づき」など様々な声があがっています。

「外来種だけでなく侵略性の高いつる性植物についての勉強になった」
「テレビや本でしか見たことないトビハゼが生息していることに驚いた」
「 植物や生き物と触れ合い楽しく遊べて、生き物の大切さに気づいた」

子ども達のアンケート

小松川自然地・里川プロジェクト

荒川の河口に近い「小松川自然地」では、他の市民団体、企業、地域住民の皆さんと協働しながら、東京らしい「里川」の創造を目指し、「小松川自然地・里川プロジェクト」を推進しています。河川清掃活動をはじめ、要注意外来種の除草、モニタリング、自然環境教室などを通して、生物多様性の保全と啓発に取り組んでいます。

これまでの歩み

里川創造プロジェクトは、2010年、東京都江戸川区の荒川河川敷にある「小松川自然地」(都営新宿線東大島駅徒歩約5分)でスタートしました。この取り組みは、2012年1月より2013年3月まで、東京都新しい公共支援事業の一環として、江戸川区や他の市民団体と共に協議会を結成し「小松川自然地・里川プロジェクト」に引き継がれ、大きく発展するに至りました。「小松川自然地・里川プロジェクト」を継続すると共に、これをモデルとして、荒川の他の自然地においても里川保全活動の輪を広げます。